それが光
推しは憧れだ。
その憧れから憧れなんて言われたらもの凄い糧になる。
本人はなんの気なしであろう、ある雑誌のある一言で私が学んできたことが憧れだと書かれていたことがあった。
何度も読み返した。私がいたところに来た憧れだといっている。見間違いじゃなかった。
嬉しい、と同時に恥ずかしかった。
学んだと言ってもギリギリで卒業して、結果も残せてなければ続けられてもいないこと、でも好きで本当は諦めたくないと思っていること。そんな無様な状態だから。
でも、私が通ってきた過程を手の届かない推しが憧れだと言っているのだ。
私の憧れの推しは自分でいくつもオーディションを受け、続けて、今では色んな作品に出演しているのがお茶の間レベルの人たちにも伝わってきている。
私は?卒業して学んだことを活かした職につけなくて、諦めて無理だと言って才能がないと言っている。
甘すぎた。私が甘すぎるんだ。
そんな簡単に手に入るものじゃない。
憧れが憧れであるためには努力が必要なんだ。
気がついた私は仕事をしながら、やりたいことを始めた。
「趣味でしょ?」と言われる。
その度にモヤモヤしている。でも私も明確に言い切れない。
好きではあるけど得意なことではないからしんどくて辞めようかと思ったこともある。
私がやらなくても別にいいことだ、なんてネガティヴになった。
それでも続けたら実績になった。力になった。
なにより目の前の好きな人がそれを実証してくれている。
その事実で頑張れた。
初めてから4年目の今年、賞をいただいた。
あんまり実感がない。
そして責任を伴うものに変わってきたなと思う。簡単にやめられない。嬉しいし、しんどい。
でもいつかどこかで私の何かが彼の仕事の役に立ったらいいなと思う。
一生知られなくてもいいとも思う。
でも彼が、彼らが続けていくように
私も続けていきたい。
どんな状況でも形でも続けてきてくれてありがとう。